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社長が会社の数字が苦手な5つの理由と克服法!経営を成功に導く財務理解の秘訣

2025/01/05最新の運営方法とは?

はじめに

会社経営において、数字を理解することは極めて重要です。しかし、実際には多くの社長が会社の数字を苦手としています。本記事では、その理由を探り、社長が数字に親しむための方策について考えていきます。

社長が数字を苦手とする理由

まず、社長が会社の数字を苦手とする理由について見ていきましょう。理由は様々考えられますが、大きく分けて以下の5つが挙げられます。

1. 学生時代の数学嫌い

多くの社長は、学生時代から算数や数学が苦手だったため、会計や簿記に対する苦手意識が強くなっています。数字を見るだけで拒否反応が起きてしまい、計算をする気力がなくなってしまうのです。

また、簿記を勉強した経験があり、専門用語や特殊ルールがよくわからなくなって挫折してしまった人も少なくありません。一度苦手意識がついてしまうと、それを克服するのが難しくなります。

2. 経理の細かさへの不安

経営者の中には、経理や財務は1円単位まで細かく合わせる必要があると思い込んでいる人がいます。そのため、自分の性格と合わないと感じ、はじめから会計に関わることを避けがちになってしまうのです。

しかし実際のところ、小規模な会社であれば、足し算と引き算さえわかれば大丈夫です。数字が苦手な経営者の場合は、得意な人にサポートしてもらうことが賢明でしょう。

3. 会計事務所の説明不足

会計事務所側にも問題があります。ほとんどの会計人は、月次試算表を作るだけで、経営に役立てようという意識がなかったため、社長が数字を読めなくなってしまいました。試算表の意味や活用方法が十分に説明されていないのです。

また、会計事務所が顧問先の事業内容や業界特性を理解せずに、書類上のアドバイスしかしてこなかったことも一因です。経営者は必要な情報が提供されていないと感じているのです。

4. 利益の重要性の理解不足

多くの社長は、売上の変化だけでなく、それに基づく利益の変化も知らないことが問題です。利益を確保することが難しいため、社長は利益を「残り・余り」ではなく、会社を継続させ社員を守るためのコストと捉えるべきなのです。

しかし、利益の意義を理解し、計画的に蓄積していくことが社長にとって課題となっています。利益を大切にしないと、やがては倒産の危機に見舞われかねません。

5. 直感重視の経営姿勢

ダメな社長は、「感覚的に意思決定や仕事をこなす」傾向があります。確かに経営判断には直感が重要な場面もありますが、数字やデータに基づいた判断が必要不可欠です。

しかし、ダメな社長は「おそらくこうした方がいい」と感覚的に判断してしまい、根拠や再現性がないため、やがては間違ったり行き詰まったりしてしまうのです。

数字を理解する重要性

ここまで、社長が数字を苦手とする理由について見てきました。次に、なぜ数字を理解することが重要なのかを確認しましょう。

1. 適切な経営判断につながる

売上や利益、手元のキャッシュなどの数字を把握できなければ、会社の経営状況を正確に把握することはできません。その結果、適切な経営判断を下すことができなくなってしまいます。

一方で、経営数字に強い社長は、それを活用して会社の業績改善に取り組んでいます。数字を理解することは、会社の命運を左右する重要な要素なのです。

2. 外部関係者への説明責任

赤字の場合、必ず客観的な理由があるはずです。しかし、経営者がその理由を説明できないと、外部の第三者から「経営者が会社を正確に統括しきれていない」と見なされてしまいます。

そのため、経営者は悪い数字の原因と改善策を具体的に把握しておく必要があります。銀行や投資家などの外部関係者に対して、適切に説明できるよう準備しておくべきなのです。

3. 不正の防止につながる

会計をきちんと把握していれば、社内の小規模な不正も見逃されにくくなります。無駄遣いが多く、会社の利益につながらない支出が目立つダメな社長では、会社の資金を圧迫し続けてしまう恐れがあります。

数字を正確に把握することで、経営の健全性を保つことができるのです。

社長が数字を理解するための方策

社長が数字を理解するためには、様々な取り組みが必要とされます。ここでは主な方策をいくつか紹介します。

1. 簡単な図の活用

近藤会計事務所では、「たった1枚の図」を使って、設備投資、借入、預金残高などの経営判断の基準を分かりやすく説明しています。忙しい起業家でも、簡単な図を活用することで会社の財務状況を把握できるようになります。

専門家は正確さを追求するあまり、重要な大まかな経営数字を分かりやすく伝えられません。しかし、社長は経営判断に必要な大まかな数字を知りたいのです。簡単な図を使えば、このギャップを解消することができるでしょう。

2. 月次推移損益計算書の導入

多くの中小企業では、売上や利益の計画と実績を対比して差額を確認し、改善のための対策を立てることができていません。そこで、月次推移損益計算書の導入が有効です。

損益計算書の数字を横に比較することで、現状を正確に認識できるようになります。売上は商品別や得意先別に細分化して考え、特に新規開拓の顧客の計画と実績の差を確認することが重要です。このように計画と実績を対比することで、適切な経営判断ができるようになるのです。

3. 経営判断につながる指標の把握

財務3表(損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー計算書)には専門用語が多く、最初は混乱しがちですが、実際は引き算するだけの簡単な表です。ポイントは「どこを見るか」だけです。

損益計算書なら「5つの利益」、貸借対照表なら「3つの資産」、キャッシュフロー計算書なら「3つのキャッシュの動き」に注目すれば、経営判断につながる指標を把握できるようになります。

4. 税理士との信頼関係構築

税理士が顧問先の事業内容や業界特性を理解し、経営者にとって本当に必要な情報を分かりやすく伝えることが重要です。そのためには、税理士と経営者の信頼関係を築くことが欠かせません。

税理士が経営者に寄り添い、丁寧に数字の重要性を説明することで、経営者が会社の数字に親しむことができるようになるのです。

まとめ

本記事では、社長が会社の数字を苦手とする理由と、数字を理解する重要性、そして社長が数字を理解するための方策について解説してきました。

社長にとって数字は避けられない存在です。学生時代の苦手意識や、会計事務所の説明不足など、様々な理由で数字を苦手としてしまいますが、適切な経営判断を下すためには数字を正しく理解する必要があります。

簡単な図の活用や月次推移損益計算書の導入、経営判断につながる指標の把握、そして税理士との信頼関係構築など、様々な取り組みを行うことで、社長が数字に親しむことができるはずです。会社の発展のためにも、社長は数字に強くなることが求められています。

よくある質問

社長が数字を苦手とする主な理由は何ですか?

社長が数字を苦手とする主な理由は、学生時代の数学嫌い、経理の細かさへの不安、会計事務所の説明不足、利益の重要性の理解不足、そして直感重視の経営姿勢などさまざまな要因が考えられます。

社長が数字を理解することはなぜ重要ですか?

数字を理解することは、適切な経営判断につながり、外部関係者への説明責任を果たし、不正の防止にもつながるため、社長にとって極めて重要です。会社の命運を左右する重要な要素だと言えるでしょう。

社長が数字を理解するためにはどのような方策が有効ですか?

社長が数字を理解するための方策としては、簡単な図の活用、月次推移損益計算書の導入、経営判断につながる指標の把握、そして税理士との信頼関係構築などが有効です。これらの取り組みにより、社長が数字に親しむことができるようになります。

社長が数字に強くなることはなぜ重要なのですか?

会社の発展のためには、社長が数字に強くなることが求められています。適切な経営判断や外部関係者への説明責任、不正の防止など、数字の理解は経営に不可欠な要素だからです。社長が数字に親しむことで、会社の経営を健全に維持することができるのです。