銀行からの資金調達で重要な、決算書の見方のポイント
決算書は、あなたの会社が1年間事業を通して得た売上だったり、現預金だったり、活用した経費の金額、事業に必要な資金の借入金だったり事業通して得たあらゆる数字の集大成です。
収益構造、資金繰り、資産状況、負債状況これらの1年間の結果が把握できるものが決算書です。
あなたはこの決算書を誰よりも時間をかけて眺めて、様々な視点で分析をしながら今後の会社の展開を考えないといけません。
※様々な視点とは、収益率、投資金額、返済できる資金がいくらなのか・・・・
目次
何故資金調達をするのか?
会社の手元に現金がないと何も出来ないからです。
例えば、今回大きなプロジェクトの仕事を半年で引き受けた場合
半年間の人件費と材料費と経費が必要となります。
これらの経費を会社が先行して負担しないといけませんが、会社に現金がないと何も出来ません。
例えば、年間1億円の売上を確保したいのであれば極論まずは、1億円の資金が確保出来ないと事業を立ち上げることも、受注を受けることも出来ません、事業開始する前に、まずは何よりも1億円の資金確保が必要となります。
あたなの会社の決算書の中身の状況は?
決算書であなたが、確認する点を箇条書きにしますので、決算書をコピーして蛍光ペンと鉛筆を準備して下さい。
- 営業利益は、いくらでしょうか?黒字ですか?赤字ですか?
- 売上に対して営業利益は、何%ですか?(3%ぐらい?)
- 最終税引き前利益は、黒字ですか?赤字ですか?
- 年間の借入金返済額はいくらですか? 年間の会社の積立金額はいくらですか?
- 年間の借入金返済額は、年間の利益以内に収まっていますか?
- 貸借対照表の会社の資産は総額いくらですか?
- 貸借対照表の資本の部の純資産は、マイナスですか?プラスですか?
- 現預金は、総資産のいくらで、割合はどのくらい
- 営業利益÷総借入金=何年で借入金が返済出来そうでしょうか?
良い状態の会社は、これらの項目すべて良い状態の数字にならないといけません。
チェック項目は、まだありますがこのように決算書を読み解きながら自社の状況を分析しないといけません。
現在会社が、設備等の投資の時期なのか?
投資後で利益を回収中で利益と現預金の率が上がっているのか?
現在の会社の状況により。決算書の数字は変わってきます。その状況に応じて銀行に説明が必要です。
金融機関は、決算書のどこを見ているのか?どう分析をするのか?
- 資金を貸しても、返済できるのか?
- 担保力はあるのか?
- 利益率は高いのか?
- 現在の借入金状況、金利負担
- 資金使途が明確なのか?
- 健全経営をしているのか?赤字なのか?黒字なのか?債務超過なのか?
よーく考えて見て下さい。銀行の人達は、様々な業種と黒字と赤字の決算書を見ています。いわゆるプロです、そのプロに勝てる目線の決算書を構築する為に一流の経営者になりまして、決算書の分析が出来るようにするべきです。
経営者・役員が見るポイントは?
- 連続黒字なのか?
- 不良資産はないのか?
- 売上規模と借入金状況
- 現預金の割合
- 資金調達の可能な金額を想定
- 来期の売上確保に必要な資金
- 月単位、日単位、季節要因で資金繰りはきちんと回るのか?
(エクセルテンプレートあります。)必要な方は、無料で差上げますので、ご連絡ください。
誰でも簡単に作成できます。
https://www.zaimuconsullabo.com/contact/ こちらよりお願いします。m(__)m - 決算書を過去3期分エクセル化で時系列で分析(※重要)
決算書をどのように改善したらいいですか?
現状及び自社の立ち位置が把握出来ましたら、改善点が浮き彫りになると思いますので、その問題を解決する為に決算書の中身を改善する必要があります。
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事業と不動産借入金があるようであれば、会社の分社化
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活用しない資産があれば処分
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決算書に資産計上してるものを一度帳簿と実際の確認、もうすでに資産でないものがありませんか?
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債務超過の場合、増資を考える
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営業利益が出ていない場合、経費の確認をする
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資金繰りが悪ければ、支払サイクル、返済計画を見直し
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ホールディングスの設立について
- 資産管理会社/不動産会社の設立
- 決算書を見るには、年単位でエクセルで分析整理が必要 どのように科目が変化しているのか?利益率等
- 代表者の個人の資産背景も考慮する
- 調査会社の評価を取り寄せて見る。どの様な評価なのか?改善策を考える。
- 毎年の決算について、関係者で協議をする。