誰でもわかる、貸借対照表(財務)の分析方法 その①です。
目次
貸借対照表(財務)の分析方法とは?
今回このキーワードで検索をされたと言うことは、自社の貸借対照表(財務)をどのように分析をすればいいのか?調べてみようと思われて検索をされた結果このページにたどり着いたと思います。
自分自社の会社の状況を把握する為には、貸借対照表(財務)をどのように見て、どのように感じて、どのように分析してそれを、今後の会社の経営に生かす為にどうしたらいいのか調べていると思います。
それでは、誰でも分かり易いように、貸借対照表(財務)のことそして分析の方法、考え方をお伝えします。
少しお付き合いください。m(__)m
聞きなれない貸借対照表(財務)とは?
簡単に言うとあなた(会社)の+と-を表にまとめた数字です。
+とは、お金とか資産になりまして、-とは、借入金になります。
貸借対照表(財務)のシュミレーションをしてみます。
例えば、今あなたは普通預金に100万円あって現金を10万円もっています。
それと最近車を250万円で購入しました、購入する時に銀行で200万円の借入をしましたとします。
これを貸借対照表(財務)①で表現するとどうなると思いますか?
現金 10万円 | 借入金 200万円 |
普通預金 100万円 | |
車両 250万円 |
そして、この表の合計をします。
+合 計 360万円 | -合 計 200万円 |
差額が+の合計と-の合計の差額が160万円です。
さあ、ここでこの貸借対照表(財務)を分析して読取しましょう。
この貸借対照表(財務)を通して分かることは、
- 借金より財産の方が、160万円多くある。
- 借入金を現時点で全部支払うには、手元の資金合計は110万円しかない
- 1年後は、この表がどのように変化するのだろうか? 借入金が減っているのか?
- 1年後は、普通預金が増えているのか?
- 1年後は、車を売却するといくらで売れるのか?また売れた場合は、借金は0円になるのか?
こんなことを、貸借対照表(財務)から分析しながら、今と今後(未来)の予測をイメージします。
貸借対照表(財務)は、調べたときの時点で表を作成します。
まずは、現時点での貸借対照表をまとめます。それから、過去1年前、2年前、1年後、2年後、3年後と
表を作ると色んなシュミレーション、分析が出来ます。
貸借対照表(財務)分析 ② 事例として『現時点で借入金を全額支払た場合どう分析するべきなのか?』
現金・普通預金 0円 | 借入金 90万円 |
車両 250万円 |
となります。この状態を分析すると、手元に現金がないので来月車の借入金の支払いが滞る可能性があります。
返済日までにお金を借りるのか?収入があれば、滞りしなくて支払いが出来ますが、今月は出来ても来月はどうなるのか
少し不安定な形と読取ることが出来ます。
この状態が長く続くのであれば、車を売却して、借入金を返すなどの方法をとらないといけなくなります。
これが、貸借対照表(財務)の分析の基礎的な考え方です。
誰でもわかる話と思います。
無理をして、車を買うと最初は返済が出来るけどいずれ出来なくなるかも、、、、過剰投資
この場合は、新車でなく中古で購入するとか、リースで購入するとか考えるのも1つの方法です。
または、普通預金から一部の車の借入金を返済する。
このケースの貸借対照表(財務)③を作成するとこんな感じになります。
現金 10万円 | 借入金 130万円 |
普通預金 30万円 | |
車両 250万円 |
となります。
これを分析すると、普通預金は減りましたが、借入金も減りました。
両方を合計すると
+合計 290万円 | -合計 130万円 |
差額は? 160万円
なるほど、①と③比較すると差額は、同じ160万円だけど
合計の金額が異なると言うことが分かるんですね。
これを応用して分析すると
①の貸借対照表(財務)から1年後③の貸借対照表(財務)で借入金を返したのだと分析できます。
借入金200万円→借入金130万円
この期間に返した金額が70万円と読取れます。
ふむふむ
次にこの返済した70万円は、どこから出来てきたお金なのかを分析します。
①貸借対照表(財務)をみると普通預金が100万円
③貸借対照表(財務)はみると普通預金が 30万円
そうすると単純に、貯えてあった普通預金が減って返済しているのだと分析できます。
これが貸借対照表(財務)④の場合だとどうなるのだろうか?を分析して見ましょう
現金 10万円 | 借入金 130万円 |
普通預金 100万円 | |
車両 250万円 |
それでは、貸借対照表(財務)の①と④を比較してひも解いて分析をしています。
- 借入金の残高が200万円→130万円になっている、70万円返済が出来ている
- 現金と普通預金の残高は、110万円→110万なので同じ金額なので、貯えていた資金は減っていない
- 収入から経費を引いた利益で、借入金を返したと分析が出来ます。
この事例シュミレーションを通して貸借対照表(財務)がどのように変化をするのか理解して頂けましたでしょうか?
さあ、それではあなたの会社の決算書を準備して、過去3年分の貸借対照表(財務)を比較して分析して見ますか?
今回は、ここまでの話にします。
次回、続きを記載します。
まとめ
- 貸借対照表(財務)は、自分の会社(財布)の数字を表にしたもの
- いつの時点での貸借対照表(財務)なのかをみる、現在なのか?未来なのか
- 過去と現在を貸借対照表(財務)を見比べてどのように分析するのかを考える