コロナで加速する後継者問題と事業承継
最近、経営者からの相談がコロナで思うように動けないのでこの機会に、事業を後継者に承継したいと相談がありました。
中には、前向きな話と後ろ向きな話もあります。
コロナで資金繰りが厳しく、いたずらに負債を増やすのであれば一旦事業を停止して、清算して後継者に渡したいという相談もあれば
このままコロナの影響で売上が低迷して、現在借入している資金がなくなったときどうするのか、、、、という相談もあります。
前向きな相談は、コロナで思うように動けない間に、営業活動及び業務は十分に後継者が経験もあるので心配はしていないのですが、金融機関とのやりとりだったり、試算表の読み方だったり、社内のルールだったり、社外との関係だったり伝えることは、沢山あります。
特に経験がないので、判断をするにも情報も経験も不足していますので即断は出来ません。
現社長が把握していることを文章化するお手伝い、考え方、判断することを聞き取りしながら少しづつ現状と問題点と解決方法を文章化しています。これを基に後継者が文章を読み、不明なことを聞いたりしながら、新社長が急速に知識と経験を吸収しています。
この流れを見たときに、これは会社が前向きであろうと後ろ向きであろうと、どちらでも同じように文章化していく作業が必要ではないだろうかと感じました。
そしてこれらの文章を専門家を交えながら公的な文章になり、それが1つの形で契約書だったり、家族信託だったり、遺言書だったりするのではないでしょうか?とふと思いました。
現在は、事業承継に伴う、会社の社内のルールの考え方、社外取引時のルールと考え方を文章化しています。
物事は、時間が必要な作業ですので後継者も最初は自覚がなかったり、自身がなかったりしますが、現社長が元気なうちに下準備をすることをお勧めします。
物事は、文字にすることは今更ですが重要なことです。